めいきんぐ

  こんなの喜ぶ人がいるかどうか分かりませんが、
  私は他人様のマンガや小説の製作過程を除くのが非常に好きなので、
  遅ればせながら10万ヒット記念ということで、勢いでやってしまいました。

  「どんどんぐり」ができるまで、意外と手間と段取りを踏んでいるのです。

 たくすけのコンテ
 
    はい、これが絵心の無い人間の、精一杯の絵です。
  これ以上に凝ろうとすると逆にワケが分からないモノができてしまうので、
  必要な情報はなるべく字で書くことにしています。

  この完成版コンテの前に、ぐっちゃぐちゃに書き込んだ雑コンテがあったり、
  会話や展開だけを書き込んだ文章のコンテがあったりすることもありますが、
  そちらはもうキテレツのかけているメガネが無いと見れないので掲載は控えます。

  以上、これだけの絵と字を頼りに、もよもよは下のようなシーンを作り上げます。

 もよもよの下書き
 
    おぉ、随分とマンガっぽく・・・というか正しい絵のカタチになりました。
  これが遅筆でも、気分屋でも、雑でも、私がもよもよに逆らえない理由です。

  この絵を叩き台として、私がちょこちょこ修正を加えます。
  言葉だけではすぐ忘れてしまうので、文字などを書き込みます。
  今回の場合、先輩の口元をもっと不敵な笑みにしてほしかったので、
  口元に「↑不敵」と書き込んでいます。
  ・・・もっとほかに書きようは無かったのでしょうか。

 もよもよの線画
 
    下書きの上に本番の紙を置き、いざ清書です。
  本番の用紙がなぜ黄色なのかは、話すと長くなるのですが、
  簡単に言うと、我が家にたくさん余っていたのがこれだったからです。
  軽い気持ちで使ったが最後、今では不足するし、スキャンしにくいしで大後悔。
  しかし途中から変えるのも気が引けて、ずるずる使っています。

  お気づきか分かりませんが、左の女性の顔が下書きとまったく違います。
  これは2枚の間に、もよもよがこのキャラの顔を過去の話で確認したからです。
  基本、リスとメガネとコン以外の顔はぶれがちで忘れがちです。今後も。

  ちなみに、ここでもよもよの作業は一旦終了です。

 たくすけの線画
 
    もよもよの描いた線画をたくすけが適度な太さになぞります。
  最初の数話はもよもよがやっていたのですが、
  そのあまりの雑さに耐えられなくなり、あれこれ口を挟んでいたら、
  「文句言うなら自分でやれ」ということで仕方なくやる羽目に。

  この時に自分が気に入らない線をこっそり修正したりしているのですが、
  ほとんどもよもよに気づかれることはありません。
  よ〜く見ると、今回も先輩の顔の大きさとかコンの表情が違ってたりするのに。

 たくすけの塗り
 
    実は線画を太くなぞるだけではなく、
  吹き出しや効果線、色塗りなども全てたくすけが行っています。
  この理由も、上に書いたのと同じです。

  登場人物の中で、ゲーセンの子と先輩の髪は非常に手間がかかるので、
  「何でこんな塗り方に・・・」と今更ながらに悔やんでいます。
  コンは楽でいいです。



   完成
    この後、もよもよに手渡され、スキャン。
  それをパソコンの回線を使い、たくすけの元へ送信。
  文字の位置、濃さなどを修正し、ネット上へアップ。
  ・・・という流れで、ようやく日の目を見ることとなります。

  以上、誰も知らない、誰も知りたくもない「どんどんぐり」の裏側でした。

 




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